万一のための備えに 入れ歯データセンターを設立

入れ歯の備えを

大前歯科医院(大阪府豊中市)は、総入れ歯データを登録して、災害や緊急時などに短時間で作れる入れ歯データセンターを9月1日から開始した。

同医院が入れ歯データセンターを設立したのは、阪神大震災や東日本大震災をきっかけに、入れ歯を万が一失うことに不安を抱く人々がいることを知ったためだという。非常時に備えがあれば安心して過ごせると考え、データを登録するサービスを始めた。

入れ歯データセンターの仕組み

この入れ歯データセンターは大前歯科医院の患者以外でも利用できるが、まず、大阪府にある大前歯科医院に来院し、データを登録してカルテを作成する必要がある。上下総入れ歯のデータ(義歯の型どり、かみ合わせ、歯並びなど)をシリコンで記録する。所要時間は約2時間。

ただし、総入れ歯でも上だけ、または下だけが残っているなど、歯の状態次第ではデータが取れないケースも。

データ採取にかかる費用は3万円(税別)とデータ管理料1千円/月(税別)。このデータから緊急時に入れ歯を作成する費用は20万円(税別)に。

同医院の患者で、「快適超精密義歯」をすでに作っている場合は、初期費用は不要。データ管理料500円/月(税別)のみ。

詳しくは大前医院まで。

▼外部リンク

大前歯科医院
http://o-mae.com/emm/