歯科健診非受診者の約3割「虫歯などの予防処置してくれるなら受けたい」

ライオンが調査

政府は「骨太の方針2022」で「生涯を通じた歯科健診の充実(国民皆歯科健診)の具体的な検討」を掲げた。これを受けて、ライオン株式会社は11月14日、「歯科医院で受ける歯科健診」に関する調査結果を発表した。

定期的受診者約4割

歯科医院で1年に1回以上定期的に歯科健診を受けている人は44%だった。以下、歯科医院で1年に1回以上定期的に歯科健診を受けている人を「定期的受診者」、そうでない人を「非受診者」と記述する。

定期的受診者の85%が歯科健診に満足しており、口の健康状態にも68%が満足していた。また定期的受診者は非受診者に比べて、デンタルフロス・歯間ブラシ・洗口剤の使用率が高く、セルフケアに積極的であることがわかった。

健診内容がわからない

非受診者において、「どちらともいえない」と答えた人も含めて、「歯科健診の内容がわからない」という人は86%だった。

そこで、虫歯や歯周病などの予防処置をしてくれるなら歯科健診を受けてみたいと思うかと聞いたところ、27%が「思う」と答えた。健診の内容や予防というメリットを伝えれば、受診率が向上する可能性がある。

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歯科医院のイメージ

歯科医院のイメージについて、Z世代(15~19歳)は他の世代に比べて、「好き」「心地よい」などのポジティブなイメージの割合が高く、「痛い思いをするところ」というネガティブなイメージの割合が低かった。

理由として若年世代の虫歯罹患者は年々減少していることがある。1993年に100%だったのが、2016年には約50%にまで下がった。虫歯がなく、虫歯治療もしたことがない若者が多いため、歯科医院へのネガティブなイメージを抱くことも少ないと考えられる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ライオン株式会社 プレスリリース
https://www.lion.co.jp/ja/news/2022/4120