その歯痛は虫歯?それとも副鼻腔炎?

副鼻腔炎によって起こる歯痛と虫歯との違い

2015年6月29日、横浜市のおかざき歯科クリニックは「副鼻腔炎によって起こる歯痛の症状と虫歯との違い」について、同クリニックのブログに掲載した。

副鼻腔は上顎と頬、鼻に囲まれた空洞である。副鼻腔は上顎の歯に近く、副鼻腔炎になると上顎の奥歯が痛くなることが多い。

副鼻腔炎は慢性のものや急性のもの、かぜや花粉症などが原因のものなどがあり、春の時期になると花粉症による副鼻腔炎が増え、それに伴い歯痛が出る人も増える。

副鼻腔炎によって起こる歯痛の症状としては、歯の痛み、噛んだ時の痛み、歯の根元の痛みなどがあり、根の先や神経を圧迫し、何もしなくても出る強い痛みが起こり、痛みが強いために虫歯の痛みと間違われることもある。

逆に、虫歯が原因で副鼻腔炎になる場合もある。虫歯が大きく進行したり、虫歯治療が途中のままになったりすると虫歯菌が歯の根の先から副鼻腔に入り、副鼻腔炎になることがある。大きな虫歯を放置しておくことは、歯だけでなく歯の周りに悪い影響が及ぶ。

原因による歯痛の違いは?

副鼻腔炎が原因の場合は副鼻腔に根が接している歯に歯痛が出るため、2、3本の歯に歯痛の症状が出る。副鼻腔炎は左右両方に起こるが、稀に両方同時に歯痛の症状が出ることもある。

神経がない歯よりも、神経がある歯に多くおきる。普通にしていても痛い症状は神経のある歯に起きやすく、噛んだ時の痛みは神経の有る無しに関わらず起きる。

虫歯が原因の場合は1本の歯に痛みやしみる症状が出やすく、急性化した左右どちらかに出ることが多い。そのため、自分で痛い歯を特定できる場合は虫歯のことが多い。また、冷たいものや熱いものがしみる時は虫歯や知覚過敏の場合が多い。

歯痛の原因特定

副鼻腔炎が原因であると確定するにはCTレントゲン撮影が必要である。副鼻腔炎か虫歯かの判断は難しいため自己判断せず、必ずかかりつけの歯医者に相談することが必要だ。

また、副鼻腔炎の症状がある時や経験がある時にはかかりつけの歯医者に言っておいたほうが良い。

(画像はブログより)

▼外部リンク

おかざき歯科クリニック 歯のブログ
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