純国産インプラント「ヨシオカオクタフィックス」を販売開始

技術と実績で自社ブランドを開発

特殊精密加工部品販売のヨシオカは自社ブランドの歯科用インプラント「ヨシオカ オクタフィックス」の販売を今月から開始した。

ヨシオカはインプラント製造では約20年の実績とISO国際規格の認証をもつ。これまで国内の会社に生産供給してきたが、満を持して自社ブランドを商品化した。

特殊精密加工部品の製造を手がけていたヨシオカが医療機器に参入したのは1993年。精密機器の技術を生かしたものだった。1995年には歯科用インプラントの共同開発を開始した。2005年から松本歯科大学、信州大学と協力して人工歯根インプラントの開発を進め、今年3月に厚生労働省の承認を得た。

日本人に合わせた形状で

現在、インプラントはヨーロッパメーカー製品が主流で国内シェアを占めているが、これらは西洋人の規格といえる。モンゴロイド系アジア人の日本人は西洋人に比べて骨量が少なく、骨質が弱い。ヨシオカは日本人に合うインプラントの開発を目指してきた。

今回の製品は先細りでまさに日本人に合わせた形状となっている。材料は強度があって生体親和性の高い純チタンで通常より1.5倍の強度を実現。ねじの凹凸をあごの骨に定着しやすくして骨形成を安定的にした。さらに斜め方向からの咬合圧にも対応し、シンプルで操作性の良いデザインでさまざまな症例に応じられるなど臨床医の要望をフィードバックさせている。

高品質に加えて、通常のインプラントの半額から3分の1の1万4、5千円という低価格。本社は横浜市だが工場は駒ケ根市にあり、新しい長野ブランドとして地元の期待を集めている。

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