抜けた歯を投げる風習、風前のともし火。実行している家庭は5割

今どきの「子どもの虫歯予防」事情

6月4日から6月10日の「歯と口の健康週間」の前に、丹平製薬が「家庭での虫歯予防」についてのアンケートを実施した。

1~5歳の子どもがいる家庭を対象にウェブ調査を実施したところ、歯の生え変わり時期に下の歯が抜けたら屋根の上に、上の歯が抜けたら縁の下に投げる風習が廃れつつあることがわかった。

親の約8割が子どもの頃にこの風習を行っていたが、我が子の乳歯を投げている家庭は半分程度。マンションなど高層住宅が増えたためと思われるが、このままでは「我が子に丈夫な歯が生えますように」と祈る風習が、消えてしまうかもしれない。

(画像はプレスリリースより)

歯磨き教育には熱心だが、正しい歯磨きはまだまだ

しかし、子どもの健康を願う気持ちはいつの時代でも同じ。歯磨き教育に、積極的に取り組む家庭が多いこともわかった。

各家庭で、歯磨き習慣をつけるための工夫がなされているが、その中で最も多かったのが「歯磨きをしたらほめる」。次いで「ママやパパも一緒に歯磨きをする」、「子どもに自分で磨かせる」と続いた。

その一方で、歯科医が勧める仕上げ磨きを正しく実行している家庭は非常に少なく、わずか1.6%だった。子どもが自分で歯磨きをした後は、親が仕上げ磨きをして虫歯予防をすることが大切だ。軽い力で1か所につき20~30回磨くのが理想とされるが、時間と手間がかかるため、なかなか浸透しない。

また、虫歯でのつらい思いを経験した親の方が、「子供の虫歯予防への意識がとても高い」こともわかった。歯痛のつらさを我が子に経験させたくない親心が、子どもの虫歯予防への強い動機付けになっているようだ。

▼外部リンク

丹平製薬株式会社のプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/10161.html

丹平製薬株式会社
http://www.tampei.co.jp/