愛知製鋼 磁力で入れ歯を維持固定するミニインプラントを開発

インプラント治療の身体的・経済的負担を軽減

愛知製鋼は15日、医療機器製造メーカーのプラトンジャパンと共同で、磁力で義歯を固定するインプラント「マグフィットMIP」を開発したと発表した。歯科用ミニインプラントの分野で、磁力で固定するタイプのものは国内初。20日より販売開始する。

顎骨に埋め込むネジの直径を従来品より30%小型化し、高齢者などの身体的負担を軽減することができる。顎骨が小さい患者にも使用できるため、臨床範囲が広がる見込み。また、大幅な材料費のコストダウンのおかげで、治療費込みで1本10万円と従来品の1/3となり、より多くの患者に提供できる治療法として期待される。

進化し続けるマグフィット

マグフィットは小型で強力な吸引力を持つことでピッタリ吸着し、着脱簡単な義歯を製作できる維持固定装置。愛知製鋼は、1992年に世界で初めて実用的なこの磁性アタッチメントを開発し、これまでに150万個以上を販売している。

現在では製品ラインナップも充実。このミニインプラントに関しては、2014年度は約6000本の年間販売を目指す。日本、アメリカ、カナダ、欧州、豪州、中国、韓国、台湾に特許出願中。

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愛知製鋼
http://www.aichi-steel.co.jp/