口腔細菌が結腸癌のもとになる
米ケース・ウェスタン・リザーブ大学歯科医学部歯周病学教授のYiping Han氏らの研究で、歯周病のもととなる口内細菌と結腸癌の関係性が示された。
研究によるとフソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)と呼ばれる一般的な口内細菌による感染が結腸直腸がんの一因となる可能性があるということが判明した。
フソバクテリウム・ヌクレアタムが結腸細胞に付着することで、結腸癌に繋がる変化を引き起こす可能性あるのだ。Han氏らの研究では、結腸癌予防のため、この細菌が結腸細胞に付着しないようにする方法も見出されている。
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癌予防にも口腔内を清潔に
今回の研究は口腔感染と結腸がんが関連する可能性を示したものだが、確実な因果関係の証明には至っていない。
研究を行ったHan氏は、
「今回の発見により、新しい診断ツールとがんを治療・予防する療法の可能性が生まれた。この研究結果は、口腔衛生が良好な状態であることの重要性を示している。歯周病患者では、フソバクテリウム・ヌクレアタムの濃度がはるかに高い」( 健康美容EXPOニュースより)
と述べている。
日本人では8割もの人が歯周病であるとされている。つまり8割もの人はフソバクテリウム・ヌクレアタムの濃度が高く、結腸癌に繋がる可能性があると言える。
口腔内は消化器官のスタート地点である。その口腔内を清潔に保つことは、健康を考えるうえで重要となるだろう。
▼外部リンク
口腔感染、歯周病は結腸がんと関連か 【海外ニュース】
http://consumer.healthday.com/cancer-information-5