インプラント手術において、事前に上顎の骨の厚さを増しておく技法を比較紹介

炎症などの問題を防ぐための、上顎の骨の厚さを増す2つの技法

インプラント手術において、考慮すべき事項の1つに上顎の骨の厚みがある。

上顎の奥歯の上には、「上顎洞」と呼ばれる鼻とも繋がっている空洞があり、この空洞の中は「シュナイダー膜」と呼ばれる粘膜で覆われている。

もし、上顎の骨が薄い状態でインプラント手術を行うと、このシュナイダー膜を傷つけて炎症を起こしたり、埋め込んだインプラントが十分に保持されない可能性があるため、必要に応じて、「サイナスリフト」や「ソケットリフト」といった骨の厚みを増す治療が行われるという。

(画像はWikipediaより引用)

インプラントに関する総合情報サイトであるインプラントネットでは、この「サイナスリフト」と「ソケットリフト」に関しての比較紹介を行っている。

どちらも長所と短所が存在

「サイナスリフト」と「ソケットリフト」は、両方とも外科的な方法により、人工の骨を継ぎ足して上顎の骨を増す治療法であるが、どちらも長所と短所が存在している。

「サイナスリフト」の場合、手術範囲が広くなるため負担が大きい反面、広範囲にわたって骨の継ぎ足しが可能。これに対し、「ソケットリフト」は骨の継ぎ足しができる範囲が限定されるが、手術範囲が狭い分、負担は少なくなる。

もちろん、歯科医師の技量などによっても左右される面があるため、治療を受ける場合は、事前に十分な説明を受けて納得してからにすることが重要。

▼外部リンク

サイナスリフトとソケットリフトの特徴比較
http://www.implant.ac/implant_html/care/more/socket_sinus.htm