L8020協議会、マスク着用による粘つき・口臭は歯周病菌の保菌可能性が高い

「口腔内のジンジバリス菌保菌検査」を実施

L8020協議会は12月3日、「口から始まる認知症予防プロジェクト」第2弾として「口腔内のジンジバリス菌保菌検査」を実施し、その結果を発表した。

(ジンジバリス菌の保菌率)

調査期間は2021年9月17日(金)~10月15日(金)。調査対象は50歳~70歳未満の男女226名(平均年齢56.0歳、中央値55.0歳)で、歯周炎・歯周病が気になる人、マスク着用時に口腔内の粘つきのような不快感がある人、1年以上歯科医院に通院していない人。

調査では、唾液のPCRインベーダ法により起床直後のジンジバリス菌数を検出した。

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口臭は歯周病菌の保菌可能性が高い

ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)は、歯周病菌の一種で口腔常在菌の中で最も病原性を示す。メタンや硫化水素を排出して、悪臭を放ち口臭の原因になる。

また、近年ジンジバリス菌のリポポリサッカライド(LPS)という内毒素により、アルツハイマー型認知症を発症させるという研究結果もある。

前回調査により、マスク着用の生活において、口が「とても粘ついた」「粘ついた」合わせて50.8%、口臭が「とても悪化した」「悪化した」合わせて42.9%だった。

L8020協議会は、粘つきや口臭の原因は歯周病菌であることが多いため、口腔内のジンジバリス菌保菌検査を行った。ジンジバリス菌が検出された人は121人(54%)で、粘つきや口臭を感じた人とほぼ同じ割合になった。

マスク着用により粘つき・口臭を感じる人は、口腔内に歯周病菌を保菌している可能性が高いと考えられるとのこと。

オーラルケアの方法には、物理的除去(歯磨き)、ケミカルコントロール(洗口剤)、有害な菌を有用なプロバイオティクスに置き換える「細菌置換療法」などがある。

プロバイオティクスであるL8020乳酸菌は、ジンジバリス菌の持つ毒素LPSを不活性化する乳酸菌で、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

L8020協議会のプレスリリース
https://prtimes.jp/000000004.000084217.html