コロナ禍前と比べて、虫歯など口腔環境の悪化が顕在化

歯科衛生士にアンケート

日本フィンランドむし歯予防研究会は、唾液と口腔のコロナ禍前後の変化に関するアンケート調査を行い、5月13日に結果を発表した。調査対象は全国の歯科衛生士200人。

唾液が少ない

コロナ禍前と比較して、診察時に唾液が少ない・口が渇いている患者が多いと感じるかと聞いたところ、「とても感じる」が24.4%、「感じる」が46.8%だった。

患者から口の渇きに関する悩みを聞くことが増えたかを尋ねると、「とても増えた」が7.5%、「増えた」が44.8%となった。

歯茎の腫れや虫歯など患者の口腔環境が悪化していると感じるかと質問したところ、「とても感じる」が13.4%、「感じる」が47.8%という結果に。

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口臭が気になる

コロナ禍前と比較して、診察時に口臭が気になる患者が増えたかと聞いたところ、11.4%が「とても増えた」、49.3%が「増えた」と回答。

患者の唾液がネバネバしていると感じるかと問うと、13.9%が「とても感じた」、38.3%が「感じた」と答えた。

調査結果を受けて、日本フィンランドむし歯予防研究会理事長の羽村章氏は、コロナ禍のマスク生活で刺激唾液が減少していること、刺激唾液の分泌には咀嚼が有効であることを指摘している。刺激唾液とは、匂い・味覚・噛む・温度などの刺激によって分泌される唾液のことだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

日本フィンランドむし歯予防研究会 プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/258393