虫歯などを治療中の人の2割近くがコロナで受診をキャンセル

日本歯科医師会が調査

公益社団法人日本歯科医師会は、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」を行い、9月23日に結果を発表した。調査対象は全国の15歳~79歳の男女10,000人。調査期間は2020年7月30日~8月1日。

感染するリスクが不安

緊急事態宣言期間中に歯科受診・定期チェックを受けることについて、63.0%が「不安あり」と回答した。しかし、7月になるとこの割合は58.1%に低下した。

受診に不安を感じる理由は、「口を開く必要があり、感染リスクがあると思う」(76.5%)や「近い距離で治療や検査を受けるため」(58.5%)など。

一方、不安を感じない理由としては、「かかりつけ歯科医を信頼しているため」(44.5%)や「これまで歯科医療機関で感染したという報告がないため」(27.3%)などが挙げられた。

コロナを理由にキャンセル

2020年1月~6月の間に受診をキャンセルしたかを尋ねた。すると「現在治療中」の人のうち16.9%、「現在中断中」の人のうち30.5%が「キャンセルした」と答えた。特に3~4月のキャンセルが目立つ。

「現在中断中」の人の中断理由は、「新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、受診やチェックを控えたから」(44.6%)がトップだった。

コロナ禍で運動量減少

コロナ禍の生活変化について、「運動量が減った」(56.8%)、「体重が増えた」(41.9%)、「間食の頻度や量が増えた」(41.5%)などの声が聞かれた。

また「マスクを使うため口元を見せることが減った」(82.2%)や「人と話すことが減った」(61.4%)などと答える人も多く、口を動かすこと自体が減っていることが明らかになった。

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コロナと「歯や口の健康」

「インフルエンザや新型コロナウイルス」と「歯や口の健康」の関連性について、認知度を調べた。

すると「歯磨きなど口腔内を清潔にすることで、インフルエンザへの感染リスクを下げること」は23.6%、「舌磨きなどが新型コロナウイルス感染の重症化リスクを軽減できる可能性があること」に至ってはわずか7.3%の認知にとどまった。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

公益社団法人日本歯科医師会 プレスリリース
https://www.jda.or.jp/