植物由来100%の毛材使用の歯ブラシで虫歯予防

ヒマシ製ナイロン毛

ファイン株式会社は8月3日、植物由来100%の毛材(ヒマシ製ナイロン毛)を用いた歯ブラシを今秋より段階的に導入すると発表した。

ヒマシは、トウゴマから抽出する植物油の一種で、美容オイルなどによく使われる。植物由来の毛材ながらナイロンと同等のしなやかさを実現しており、歯や歯茎に優しい磨き心地となっている。なおこの毛材は、日本バイオプラスチック協会(JBPA)認定素材である。

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環境にも人にも優しい

世界で1年間にどのくらい歯ブラシが消費されているかご存じだろうか。その数、何と36億本と言われている。言い換えれば、毎年36億本の歯ブラシが捨てられているということになる。

歯ブラシの多くは複合的なプラスチック製のため、リサイクルは難しい。日本の場合、捨てられた歯ブラシのほとんどは焼却処分となる。

同社では、環境問題に関心がある人、化学物質に敏感な人のニーズに応えるため、23年前から植物性の柄や馬や豚の天然毛を使用した「生分解性樹脂の歯ブラシ」を製造してきた。

しかし昨今では、CO2増加や海洋ゴミ問題などといった環境問題も深刻化している。そこで同社は、歯ブラシメーカーとして環境問題に取り組むため、製造が難しいとされている植物由来100%の毛材の商品化に挑み、成功させた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ファイン株式会社 プレスリリース
https://www.fine-revolution.co.jp/