東北大、革新的骨造成技術で義歯の安定性向上や歯周病改善

生体材料単独で骨造成

東北大学大学院医工学研究科の研究グループは4月13日、生体材料単独で骨造成を可能にする新規技術を開発したと発表した。

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義歯の安定性向上や歯周病改善

東北大学は2019年5月、日本ハム株式会社・東洋紡株式会社と産学連携で、歯科・口腔外科領域の骨欠損に対し、患者自身の健康な骨を移植する自家骨移植が回避できる革新的生体材料OCP/Collagenを、商品名コラーゲン使用人工骨「ボナーク(R)」(Bonarc(R))として製品化した。

OCP/Collagenは、白色・不透明なオクタカルシウムフォスフェート(OCP)と医療用コラーゲンの複合材料である。

特徴は、優れた骨再生能と生体吸収性、材料単独で骨再生を実現、元の骨と同等な性質を持つ、使用方法が簡便で優れた費用対効果を持つことである。

今回研究グループは、OCP/Collagenを作製する際の予備凍結条件や密度を改良することで、「埋入物の形状維持」と「新生骨形成」を両立させるOCP/Collagen単独で骨造成を可能にする革新的骨造成技術を開発した。

同技術により、失われた骨の回復治療への応用、義歯の安定性向上、歯科用インプラント植立の下支え、歯周病の改善などが期待できるとのこと。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

東北大学のプレスリリース
https://www.tohoku.ac.jp/

別掲
https://www.tohoku.ac.jp/