歯周病菌がインフルエンザの感染力をアップ!日本歯科医師会が動画を公開

手洗い、うがい、歯みがき

公益社団法人日本歯科医師会は3月5日、同会の日本歯科医師会HPコンテンツ「日歯8020テレビ」においてインフルエンザ予防と歯周病菌の関係をわかりやすく紹介する動画を公開したことを発表した。

「日歯8020テレビ」は同会が歯と口の重要性を伝えるために制作している動画コンテンツ。新たに公開した内容は、冬から春にかけて毎年大流行するインフルエンザ感染のメカニズムと、インフルエンザの予防には歯みがきが有効であるという内容となっている。

インフルエンザを予防するための方法としては、帰宅時の手洗いうがいが有名であるが、同会ではさらに歯みがきを推奨。これは口の中にある細菌、特に「歯周病菌」がインフルエンザウイルスの感染力を高めることに起因している。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

歯周病菌がウイルス活性化

公益社団法人日本歯科医師会が公開している動画では、歯周病菌がもつタンパク分解酵素がインフルエンザウイルスの表面にある「ヘマグルチニン(HA)」という酵素に作用してウイルスを活性化させる効果があるとしている。

これにより、インフルエンザにかかりやすくなるのはもちろん、歯周病菌が加わったことによって感染が拡大することがわかっている。

何より、歯垢に棲んでいる歯周病菌は、抗生物質でも撃退することができず、歯垢ごと歯みがきで除去するしかない。

そのため、インフルエンザを予防するためにも日頃から歯みがきをし、歯周病菌を除去した口内環境をキープすることが重要となる。

動画は日本歯科医師会HPコンテンツ「日歯8020テレビ」およびYouTubeで視聴できるので、ぜひ、正しい歯みがきからインフルエンザ予防に役立ててほしいとのこと。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

公益社団法人日本歯科医師会プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/207294