入れ歯(義歯)は認知症リスクを下げる

『歯がいい人はボケにくい』(倉治ななえ著)

入れ歯であっても「歯の本数が多い人ほど長生きできる」と説くのが、日本アンチエイジング歯科学会理事の倉治ななえ氏(日本歯科大学付属病院臨床教授)である。著書の『歯がいい人はボケにくい』の中で、「歯がない人が認知症になる危険性は、歯がそろっている人の約2倍」であるが、正しく噛(か)めれば健康維持が可能と述べる。

(Wikiメディアより引用)

噛(か)む力で健康を取り戻す

本書は2011年5月に初版発行後、ネット上で度々紹介されてきた。

MMP(Medical Management Partners)のブログ『お医者さんのための知恵袋』では、「1日3回ミキサー食を食べ続けることで、口の筋力が衰え、認知症も進むという例が、歯科医院のスタッフ研修で取り上げられるが、そのことを端的に説明している本が出た」と本書をすすめている(2011年7月9日付ブログ本文より引用)。

また、今月14日付のNEWSポストセブンでは、本書の紹介とともに、河原英雄(歯科河原英雄医院院長)氏へのインタビュー記事も掲載している。河原氏は、顎咬合(がくこうごう)学会会長、審美協会会長などを歴任し、『保険総義歯のススメ 』などの著書を出している。

インタビューでは、入れ歯(義歯)を装着し、噛(か)む機能が回復したことによって、脳梗塞の後遺症で寝たきりだった高齢者が歩けるようになったなど、元気を取り戻した例が数多くあることを伝えている。

35歳以上の7~8割が歯周病と虫歯に感染

倉治氏の書では、さらに、「大人の歯がダメになってしまう」原因は「35歳以上の7~8割が感染している‘歯周病’と、大人に特有の‘虫歯’」にあるとして、入れ歯をせずに健康な歯を保てるように、何歳からでもできる効果的な方法を紹介している。

以下は、アマゾンの内容紹介からの抜粋である。

いまからできる「自分の歯」の守り方
・歯が悪いとメタボになりやすい
・よく噛(か)むことで脳を活性化
・噛(か)むことが脂肪を燃えやすくする
・さらに免疫力をアップし、がんも予防
・歯周病患者は心筋梗塞・狭心症になりやすい
・口臭が原因で歯周病やがんになる
・ストレスが原因で歯が悪くなる
・歯磨きのあと、うがいは1回まで!
・「インプラントは怖い」の誤解
・入れ歯の進化系とは?

▼外部リンク

『歯がいい人はボケにくい』(倉治ななえ著、アマゾンより)
http://www.amazon.co.jp/