親知らずを前歯にする治療
ゆとり歯科医院は2月1日、今まで不可能と考えられていた「埋伏の親知らずを前歯に移植した症例」の講演を行うことを発表した。講演は2019年3月21日(木)の「第18回日本再生医療学会総会」において行われる。
インプラントは歯を失った際の治療のひとつで、多くのメリットがあり注目されている反面、治療費の高額化や外科治療に伴う副作用、また自分の歯とは異なった見た目や感覚がネックとなることも少なくない。
今回の被験者である19歳男性もインプラント治療以外の治療法を求めて来院しており、結果3D-CTと3Dプリンターを用いて埋伏の親知らずを移植する施術を行った。
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親知らずの移植は初の施術
これまでの移植手術では、形状の確認等のために移植歯を移植先の部位に何回も抜き差しすることで歯根膜と呼ばれる部位が傷み、移植後の定着率が低くなる傾向があった。
ゆとり歯科医院ではこの歯根膜損傷のリスクを低減するために、移植前に3D-CTと3Dプリンターで患者の親知らずと同じ形状の「歯のレプリカ」を制作し、精密なシミュレーションを行った。このシミュレーションが移植後の定着率を向上させ、移植困難と思われる症例を成功に導いた。
この症例はこれまで論文等が存在せず、そもそも3D-CTと3Dプリンターが無い時代においては実行不可能であるため世界で初めての施術例となるとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ゆとり歯科医院プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/175793