分子イメージングの応用
岡山大学大学院の山城圭助助教と、米ペンシルベニア大学井手口英隆客員研究員らのグループは、「分子イメージング」の技術を利用して、歯周炎マウスの口の中の微細な炎症を検出することに成功したと発表した。
「分子イメージング」とは、生体内の分子の動きを画像で可視化する技術である。同研究チームは、免疫細胞である「好中菌」が歯周病菌と反応して活性化することに注目し、その技術が歯周病で炎症を起こしている部分を見つけることもできると示唆した。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
がん検査と歯周病検査が同時にできる
歯周病は、気づきにくい口腔内の炎症疾患であり、早期に受診する方が少なく、重傷化を招くものだという。
同研究チームは、がん検診などで使われている、放射能を含む薬剤を使用して分子イメージングを可能にした画像診断装置PETやCTでも、歯周の炎症を見分けられると発表した。
このことで、PETやCTを使用したがん検診と同時に、歯周病の検査も簡単にできるとし、山城助教は、今後歯周の炎症の重度も判定していけるよう研究したいと話している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
岡山大学大学院
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id550.html