医療法人社団葵会とメディホーム株式会社は6月13日、歯科パノラマエックス線用の診断AI（人工知能）を共同で研究開発した、と発表した。
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歯科治療の初診時には、ほとんどの患者に対して、口腔内全体を歯科パノラマエックス線により撮影する。
歯科パノラマエックス線画像の読影による歯の診断は、歯科医師の経験等に依存して差異が出ることもあるため、正確な診断が望まれる。
葵会とメディホームは、歯科パノラマエックス線の画像分析について、歯科医師のサポートを行うことが可能な診断AIを共同開発した。
診断AIが機械学習する教師データは、葵会と歯科医師の提供による、パノラマエックス線写真約12,000枚、病状患部約25,000件で、AOI国際病院にて画像の読影および検証を行った。
メディホームは、この教師データに基づき診断AIを開発し、特許出願した。
診断AIでは、歯科パノラマエックス線のデジタル画像から、う蝕（虫歯）、根尖病巣、歯石、嚢胞、根分岐部病変の位置と大きさを特定し、確信度と共に患部のマーキングを行う。
実際の診断では、医師が見逃した患部を診断AIが特定することもあったという。また、ベテラン歯科医師による平均的な画像の読影時間120秒に対し、診断AIによる読影時間は1枚あたり0.018秒程度で、約6,000倍の速さの診断が可能である。
今後も診断AIが、患部情報等の教師データから機械学習を重ねることで診断精度を上げるとともに、歯科エックス線システム・カルテシステムとの連携強化を図る予定とのこと。
（画像はプレスリリースより）
▼外部リンク
メディホーム株式会社のニュースリリース
http://medihome.jp/ir/dentalai/medihome_ai_20180604c.pdf
