本当!? 白い歯でも「隠れ虫歯」って

白い歯でも虫歯!?

「白い歯だから安心と思っていたら、虫歯だった」という「隠れ虫歯」についてマイナビニュースで6月6日紹介された。

東京医科歯科大学大学院の田上順次先生によると、歯が白くまったく虫歯がないように見えても、歯科診断基準「ICDAS」(アイシーダス)で診断すると虫歯があることがわかるという。これが「隠れ虫歯」といわれるもの。

(写真はイメージです)

「隠れ虫歯」ってなに?

「隠れ虫歯」は、通常の歯より白い「ホワイトスポット」があることによって、歯からミネラルが溶け出しているにもかかわらず、虫歯のように黒く見えない状態。そのままでは、やがて穴が開き、本格的な治療が必要な黒い虫歯へと進行する。

この「隠れ虫歯」の時点で、きちんとケアをすることが、穴の開いた虫歯へ進むか、健康な歯に戻れるかの分岐点となる。

どうすれば「隠れ虫歯」を発見できるか?

チェック項目は以下の①~⑧
①歯の根元に他より白い部分がある
②1年以上歯科受診をしていない
③歯を磨く時に歯ぐきから出血する
④なにかをしながらの「ながら食い」や間食が多い
⑤早食いだと人から言われる
⑥柔らかい食感の食べ物が好き
⑦勉強や仕事その他でのストレスを受けやすい
⑧睡眠時間が少ない、または寝不足だと感じることが多い

該当項目への対応は?

①②の人は、隠れ虫歯に既になっている可能性が高く、受診をして、初期虫歯について相談するか、歯石の除去などのケアを受けることを検討する。

③の人は、毎日のブラッシングを正しくする方法を受診して指導をうけると改善する。

④の人は、常に口腔内に糖がある状態で、間断なくミネラルが溶け出しつづけ、やがて虫歯になってしまう。対策として、間食をへらし噛む回数を増やすことなど。シュガーレスガムを噛むことで唾液量を増やし、ミネラルを口の中に補給し再石灰化をうながすことなどが必要。「CPP-ACP」など再石灰化成分を配合したタイプのガムを選ぶと良い。

⑤~⑧の人は 咀嚼回数が少ないことやストレスなどで唾液量が少なくなっている可能性がある。対策として、噛み応えのある食材を多くし、一口毎に20~30回などとよく噛んで食べること、「ながら食い」や間食をしないようシュガーレスガムを噛む習慣をつくることなど。また、緊張すると口が渇くことがあるようにストレスがたまると唾液量が減るため、リラックスできる時間を積極的にもつことも唾液量を増やし、再石灰化を促すことになるので、健康な歯に戻していくことにつながって効果的。

▼外部リンク

マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2013/06/06/041/index.html