歯科で行う唾液検査とは
予防歯科や歯科治療の一環で、口の中が虫歯や歯周病になりやすい状態かどうかや、口腔ケアが適切に行われているかなどを調べる唾液検査がある。
従来の唾液検査は唾液を別の検査機関に送るため、結果がその場では分からず、再度来院しなければならなかった。
しかし、最近では最新の唾液検査用装置「シルハ」を導入している歯科が増え、たった5分で検査結果が出るという。
簡単な検査で分かりやすい検査結果
検査方法は至って簡単である。洗口用水で10秒間口をゆすぎコップに吐き出す。その吐出液を試験紙にスポイトで滴下し、機械に入れるだけ。
自動で測定し、検査結果が印刷される。この検査結果はレーダーチャート付きで見やすく、過去のデータも表示することができるので、改善点や効果など一目で分かる。大きく歯の健康・歯ぐきの健康・口腔清潔度に分かれて数値を見ることができる。
口腔ケアのモチベーション維持
その場で結果を見ることができるので、歯科医師からは
「その場ですぐ患者さんのおおまかなお口の中の状態や傾向が分かるので、個々のデータに合わせた対策を提案させてもらっています。患者さんにとっても口腔ケアのモチベーションの維持に役立ち、治療の動機づけにもなると思います」(クオーツホワイトデンタルクリニックの稲毛桂子院長へのインタビュー記事より)
という声が聞かれる。
患者さんも再度来院する負担が減り、自分の口腔環境が一目で分かると気持ちも前を向くはずだ。
この最新の唾液検査用装置「シルハ」では、一度に7項目が測定できるが、従来の検査機関での精密検査と同様ではないので、簡易的なスクリーニング検査として捉えてもらいたい。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
唾液検査用装置SiLL-Ha
http://oralcare.arkray.co.jp/