ホームホワイトニングに潜む危険

ホワイトニングは家で?

イギリスで2000人を対象に行われた調査によると、歯のホワイトニングをしたいときに4分の1以上が歯科医院に行かずに、家でホワイトニングができるキットを使用すると考えていることがわかった。

欧州理事会の指針によると、0.1~6%の過酸化水素を含むホワイトニング用品は登録された歯科の専門家が自ら処置する場合にのみ売るのを許可されている。

イギリスでは昨年10月に美容師や美容部員などによる歯のホワイトニングの処置は違法となった。しかし今回の調査によると、未だ25%の人が美容部員らによるホワイトニングを受けることができると考えていて、実際に違法なホワイトニングが行われていると考えられている。

ホワイトニングの危険性

歯のホワイトニングは近年よりその人気を増しているが、上記のような違法な処置も同じように増加している。正しい訓練を受けていない人物による違法な処置によって、健康に重大な危険を与える可能性も増えているということだ。中には推奨される過酸化水素の限度よりも高い水準で含まれている商品を用いることで、知覚過敏の悪化や歯茎へのダメージを受けるなど、永久的なダメージを与えるケースも起こり得る。

ホワイトニングの前に着色汚れを防ごう

英国歯科衛生財団(The British Dental Health Foundation)のナイジェル・カーター博士はホワイトニングについて次のように語っている。

歯の着色汚れや退色を防いで、ホワイトニングの必要を減らすことができる方法はたくさんある。タバコは主な原因の一つで、タールやニコチンといった成分によって歯が黄色や茶色になってしまうのだ。赤ワインや紅茶、コーヒーの摂り過ぎも歯に着色汚れを残しやすい。それら摂取する機会を減らせば、ホワイトニングの必要性も減るはずだ。
専門家の処置が一番!

また、ホワイトニング効果が期待できる歯磨き粉も販売されているが、それらはあくまでも着色汚れを落とす効果があるだけで、歯の本来の色を変えることはできないという。
もし本当に歯を白くしたい時には、きちんと資格をもつ歯科医院での処置が一番安全で、効果も期待できるだろう。

▼外部リンク

Millions in danger through illegal tooth whitening
http://www.dentalhealth.org/news/details/704