驚愕の発見
違法薬物の摂取と、炭酸飲料の暴飲は歯を侵食していく過程において、同じようにダメージの原因となりうるという驚きの研究がGeneral Dentistry誌の3月・4月号に掲載された。
今回の事例研究では、メタンフェタミン(覚せい剤)の常習者と以前コカインを常習していた人物、そして大量のダイエット炭酸飲料を毎日摂取している人物の3人の口内のダメージについて比較していた。すると研究員はそれぞれの参加者の口内に、同じタイプで重症な歯の侵食によるダメージがあることを確認したのである。
歯の侵食とは
歯の侵食は酸によって、歯を保護する役目のある層であるエナメル質をすり減ってしまうことによって起こる。エナメル質による保護がないと虫歯の進行を助長しやすくなるうえ、傷つきやすくなったり、歯が割れたり変色したりするようになってしまう。
炭酸飲料に含まれるクエン酸は歯の侵食の原因となる高いポテンシャルを持っていることはよく知られており、同じようにメタンフェタミンやコカインも強い酸で歯にダメージを与える物質だ。
飲み物と口内環境
今回の研究に協力した炭酸飲料を毎日摂取している人物は、2リットルのダイエットソーダを3~5年に亘って摂取していた。この研究のリーダーであるMohamed A. Bassiouny氏は「今回発見した衝撃的な類似性は、炭酸飲料は口内環境に対して無害だと考える消費者に対する目覚ましになるだろう」と語っている。
▼外部リンク
Soda and Illegal Drugs Cause Similar Damage to Teeth
http://www.einpresswire.com/article/151724438/soda-and-illegal-drugs-cause-similar-damage-to-teeth