ケベック先端科学技術大学院大学(以下 INRS)は、学童期の子どもの歯と健康な食生活の関連についての調査結果を発表した。
研究者によるとカナダのケベック州では州のガイドラインが2005年に発表されて以来、口腔衛生の促進に関するインパクト研究は行われていなかったという。
しかし今回INRSのTracie Barnett博士を始めとするモントリオールの研究チームは、グレーター・モントリオール地域の学校に通う子どもの口腔衛生の状態を調査。
食事環境は8歳から10歳の子どもにおける虫歯の出現において主導的な役割を果たすと結論づけた。またそれによる予防プログラムの大切さについても新たな知見を得た。
学校内外での食品の選択は家庭ごとに大きく異なり、子どもの一般的な健康状態にも影響する。
これまで食品と肥満の有病率に関しては特に注意を払われてきたが、今回心血管疾患および2型糖尿病の予防に関する家族研究のために収集されたデータは、子どもの歯の健康を確認するために理想的なデータだったという。
2年間におよぶ社会経済的要因、給食、および口腔予防プログラムの実施状況を含む200校330人の学童におよぼすさまざまな要因を分析したところ、健康的な食生活と良い歯科衛生環境に関連がみられた。
虫歯は公衆衛生の問題としても重要なため、研究者たちは今後この成果を肥満防止と共に健康促進プログラムの一部にすることを強く勧める。
健康な食生活を推進することは、子どもが歯の健康に注意するように奨励する学校プログラムを単独で運営するよりも、より大きな影響を与える可能性があると研究者たちはみている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ケベック先端科学技術大学院大学のプレスリリース
http://www.inrs.ca/english/actualites/
ケベック先端科学技術大学院大学(英語ページ)
http://www.inrs.ca/english/homepage