G・U・Mブランドのサンスターがオーラルケアをヘルスケアの一環として啓発する方針を発表した。「HEALTHY GUMS. HEALTHY LIFE.®健康な歯ぐき、健康な生活」をブランドメッセージとして「マウス&ボディ」の活動を強化する。
同社が歯周病の研究を始めたのは1979年、それまで加齢が原因とされていた歯周病に細菌が関与することをニューヨーク州立大学との共同研究で明らかにした。1989年に歯周病をトータルでケアする「G・U・M」シリーズをスタート。1997年に「歯周病と全身の健康」のシンポジウムを開催。2000年以降はハーバード大学医学部付属ジョスリン糖尿病センターと共同研究などを行っている。
オーラルケアとヘルスケアには関連があること、ヘルスケアにオーラルケアを組み込む意味や歯周病ケアの重要性を訴えていく。
歯周病は口の中だけではなく全身に関わりがある。現在5つの疾患との関連が研究されている。
糖尿病は高血糖が続く疾患でさまざまな合併症を招きやすく、歯周病はその一つ。歯周病の治療で歯ぐきの炎症が改善すると血糖値も改善するとされる。心疾患は食生活、運動、ストレスが原因の生活習慣病。歯周病のある人は心疾患のリスクが高いとされる。
妊娠中で歯周病の人は低体重児出産や早産の確率が高いといわれる。つわりで口腔清掃が不良になりやすいため歯周病にかかりやすい。
誤嚥性肺炎は唾液や食べ物が肺に入って肺炎を発症、唾液中の細菌が主要因だが、歯周病菌は多くの場合肺炎の原因となる。骨粗鬆症は骨が弱くなる病気で歯を支える歯周組織にも影響するという。歯周病は歯を支える歯ぐきを破壊するので、骨粗鬆症は歯周病を進行させる一因と考えられる。
▼外部リンク
サンスター
http://www.mouth-body.com/