乳酸菌の疫学調査を実施
胃腸薬で知られるわかもと製薬株式会社は、共同研究を行う福岡歯科大学が行った高齢一般健康成人を対象とした乳酸菌による疫学調査の内容を公開した。現在のところ、解析段階にあるもののその結果に期待が寄せられている。
乳酸菌に口腔環境を改善する効果が
8月22日にわかもと製薬が発表したのは、生きた乳酸菌などヒトの体に良い影響を与えるといわれている微生物「プロバイオティクス」の口腔内への影響。
これまで腸内環境の改善やピロリ菌除菌効果があるとされてきたプロバイオティクスに、虫歯原因菌と歯周病原因菌など口腔内細菌の増殖を抑制する効果が明らかになった。
実験にWB2000とWB21乳酸菌、茶カテキンを使用
臨床実験は、乳酸菌の一種WB2000を用いて行い、WB2000を配合した薬用ハミガキ剤と配合していないハミガキ剤(プラセボ)を被験者に使ってもらうことで行った。
その結果、乳酸菌WB2000を配合した薬用ハミガキ剤には唾液分泌機能を改善し、歯垢(プラーク)をつきにくくさせることが判明した。
さらに茶カテキンの併用効果についても検討。その結果、WB21乳酸菌と茶カテキンには虫歯予防菌と歯周病原因菌の増殖を抑制する作用があり、同時添加で抗菌性が増加したことも分かった。
わかもと製薬はWB2000乳酸菌を配合した薬用ハミガキ「アバンビーズ」とWB21乳酸菌と高活性茶カテキンを配合したタブレット「アバンビーズ オーラルタブレット」を販売している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
わかもと製薬株式会社のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/
わかもと製薬株式会社
http://www.wakamoto-pharm.co.jp/