平成29年4月14日、産業歯科健診において行われたアンケート調査によって、2次う蝕(再発むし歯)や根面う蝕(根元むし歯)といった「おとな虫歯」における実情が明らかになったと、サンスターグループ オーラルケアカンパニーが発表した。
なお、当該アンケートが行われた産業歯科検診は一般財団法人サンスター財団によるもので、アンケートは了解を得た者を対象としている。
歯周病と並び虫歯は歯を失う要因の1つとなり、多くの場合で特有の痛みやしみる感覚が伴う。だが、一方で2次う蝕や根面う蝕といったものでは、こうした痛みやしみる感覚を覚えずに進行してしまうことも多い。
こうした中で今回、「よい歯の日」である4月18日にちなみ、行われたアンケートではそういった自覚症状を有しない割合が、年齢を重ねる毎に増加することが分かった。具体的に見ると、20代の回答者においてはおおよそ約68%が自覚症状なしと回答したのに対し、40代の回答者になると76%に増加したのである。
さらに、回答者全体で見ると約74%が虫歯に関する自覚症状が無いとした。
この結果に対し、一般財団法人サンスター財団附属千里歯科診療所所長管理歯科医師の鈴木秀典氏は、加齢とともに1本の歯での象牙質と髄質の割合において、髄質が細くなる一方で象牙質の厚みが増すという。
さらに、2次う蝕(再発むし歯)や根面う蝕(根元むし歯)は肉眼で気がつきにくい箇所に発生しやすく、また2次う歯は多くの場合神経が取り除かれたもの、根面う歯の場合では歯茎が下がることで露出した歯根にて生じることも、発見を遅らせる要因である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
痛みがないからこそ、本当に怖い「大人むし歯」の実態~よい歯の日※1(4月18日)を前に、サンスターがむし歯に関するデータを検証~
http://jp.sunstar.com/company/press/2017/0414.html