島根大、マタニティ歯科外来を開設

妊娠中の歯周病は胎児に影響

妊婦専門の外来として2月、島根大医学部に「マタニティ歯科外来」が開設された。妊娠中の歯周病菌の感染により、早産や低体重児出産のリスクが高まるという報告があり、早期発見と治療を通して胎児の健康を守ることを目指す。

(この画像はイメージです)

当外来医長の辰巳香澄氏は、妊娠中の口の健康悪化と、胎児への影響について次のように述べている。

女性ホルモンを好んで増える歯周病菌があり、妊娠中は口の中の健康が悪くなりやすく、次の2点に注意すべきである:
(1)菌の毒素により子宮収縮を促す物質が増え、早産リスクが高くなる、
(2)子宮や胎盤が菌に感染すると、胎児の成長に悪影響を及ぼす。[9日付、毎日新聞(電子版)より]

母親教室で口の健康を学び、歯科検診、受診

受診の手順は、まず、母親教室で口の健康について話を聴き、希望者は無料で歯科検診を受けることができる。問題が見つかった場合は、再診、口の中の適切なケア方法の指導を受ける。

詳細は、島根大マタニティ歯科外来の案内を掲載したウェブ・ページ(下記URLを参照)で得られる。

▼外部リンク

島根大学医学部(マタニティ歯科外来の案内)
http://www.med.shimane-u.ac.jp/oral/matanity.html