入れ歯等を作る歯科技工事業を出資で後押し

伊藤忠ZOO LABOへの資本業務提携により歯科関連サービス市場へ

平成28年10月14日、デジタルによる歯科技工を行っている株式会社ZOO LABOに対し、その株式の19.2%を取得することで歯科関連サービス市場へ参入していくと、伊藤忠商事株式会社が発表した。

人材不足の解消とより精巧な歯科技工物の生成を目指し

現在日本国内では、健康に対する意識の向上また美容的な意味合いで自由診療へのニーズが増えている。だがその一方で、入れ歯やインプラントといったものを作成する歯科技工士の離職や高齢化により、彼らが減少しているのも事実だ。

また、保険の適応範囲がCAD/CAM等といった製図技術等を用いて、歯科技工物を作るデジタル歯科技工へ拡大されるというように、当該市場は急変している。

そうした中、ZOO LABOは手作業及びデジタルによる歯科技工の両方において、サービス展開をしており合わせて、若手の歯科技工士の育成にも携わっている。

この様に、ニーズ的にはありながらも人手が不足していること等を踏まえ、両者が手を組むことで当該事業を拡大させ人材不足の解消や、歯科技工分野におけるデジタル化を促進していこうというのだ。

海外展開も視野に

加えて今回の提携では、伊藤忠の海外におけるネットワークを活かしての海外進出や、グループ会社であるウェルネス・コミュニケーションズ株式会社の有する、ネットワークによった活動、そして健康保険組合や関連企業へのサービス提供等も行っていく。

今後伊藤忠は、ヘルスケアや予防医療分野での先進的なサービスやテクノロジー開発に携わる、企業への提携を行っていき当該分野の発展に寄与していくのである。

▼外部リンク

ニュースリリース 2016年ZOO LABOと資本業務提携~歯科関連サービス分野への参入~
http://www.itochu.co.jp/ja/news/2016/1610041.html