歯科医療機器に関するプロジェクト発行段階へ
平成28年9月21日、第52回ISO/TC106年次会議にて歯科分野での医療機器に関する、国際規格への対応のため日本により提案されたプロジェクト2つを、発行段階へ進めることについて承認されたと日本歯科医師会が発表した。
なお第52回ISO/TC106年次会議は、同年9月11日から9月17日までRadisson Blu Hotel Tromso及び、Scandic Ishavs Hotelにて行われた。
歯科材料及び機器における品質と安全性の担保を目指して
虫歯や歯周病の予防や治療等において、現在多様な機材が用いられている。またこれら施術においては、歯科医師の技術はもちろんのこと用いられる機器も、その施術のクオリティを左右する要因となるのだ。
こうした一方で、関連する規格については国内ではJIS世界的には国際規格が存在するが、両規格において一致されていない部分があるのだ。
こうしたことから、関連材料や機器の品質及び安全性についてより確実なものとするため、両規格間にて整合性を持たせることが望まれているのである。
治療に用い るレジンやCAMに関する2件のプロジェクトを承認
今回の年次会議ではここまでに触れてきた背景の下、日本により提案されたCAMの加工精度の試験方法また、接着性を持つ歯科用レジン系セメントの2件において、それらを発行段階へ進めることが認められたのだ。
加えて、ホルダー一体型のデンタルフロス及びウォーターベースセメントの、レジン添加型についても改訂の提案において成果が挙げられた。
▼外部リンク
プレスリリース日本提案プロジェクト2件が発行段階へ第52回ISO/TC106年次会議
http://www.jda.or.jp/release/160921.html