平成28年9月7日、虫歯の予防及び管理を目的とする戦略や概略についた白書を、Colgate(コルゲート)との提携によって発表したとFDI世界歯科連盟が発表した。
なお、コルゲートは有力な口腔ケアやパーソナルケア等の分野における、世界的な消費者製品会社である。
現在世界的に行われている虫歯に対する戦略は、主にその治療に重きが置かれたものであり、予防的視点によるそれは最近になってやっとなされ始めたくらいだ。だが、虫歯による口腔内または体全体への影響を鑑みれば、あらかじめ予防することが望ましい。
こうした中、世界歯科連盟はコルゲートとの提携により虫歯の予防と管理に関する白書を作成し、同年9月7日から10日まで行われた年次歯科学会議にて発表したのだ。
そこでは、従来の治療や回復に重点が置かれたアプローチや政策から、予防学的観点からのそれへとシフトするための、大まかな方法について指摘し呼びかけている。
今回発表された白書では、先に触れたようにこれまで行われていた虫歯における関連政策やアプローチの、予防的なそれへの転換について記述されている。
具体的には、虫歯の予防や管理報酬における再考や個人及び住民が行う、虫歯予防のための努力に対するサポートまた虫歯管理の方針転換そして、口腔衛生の保険政策内でのより強い統合を目指し務めること等について示唆されているのだ。
とりわけ虫歯の予防や管理報酬としては、フッ化物(いわゆるフッ素)を用いることにおける有効性や、砂糖が多く含まれる飲料や食品に対する課税が政策立案者に向け呼びかけている。
つまりこの白書では、虫歯に対する予防の重要性と政策レベルまた当事者である住民及び個人レベルでの、具体的な方略について述べられているのだ。
▼外部リンク
FDI
http://www.fdiworldental.org/home.aspx