デンタルフロス使用に関する学術的根拠がないことが明らかに
平成28年8月2日、とりわけアメリカにおいて使用が推奨されているデンタルフロスに関して、その裏付けとなる学術的根拠が長年示されていないままであったことが、AP通信によるFOIAへの情報公開請求により明らかとされた。
アメリカ人のための食生活指針からも該当項目が削除
現在デンタルフロスに関しては歯周病予防において有効だという理由から、その使用が多数の歯科医院により推奨されている。とりわけアメリカにおいては政府ひいては、Guidelines for Americans(アメリカ人のための食生活指針)にて、その使用が推し進められていた。
また、このガイドライン内で記載されるためには学術的視点での、根拠によるものである必要がある。
だが、それまで当該ガイドラインに規定されていたフロッシングの有効性については、学術的なエビデンスが存在していなかったことが、AP通信による情報公開法に定められた請求により発覚したのだ。
なお、これを受けアメリカ合衆国農務省及び保健福祉省は、当該ガイドラインより削除している。
フロッシングの有効性を完全否定するものではない
その一方で、今回のことはフロッシングの有効性を完全に否定するものではない。
実際、フロッシングの清掃効果はその使用者の体験測からも明らかであり、これを理由に歯科医においても現在もなお、その使用が勧められているのだ。
▼外部リンク
Medical benefits of dental floss unproven
http://bigstory.ap.org/article/