虫歯による痛みをなくす方法を解明
南カリフォルニア大学は、11月16日、虫歯によって機能しなくなった口内の硬組織を蘇らせ、痛みを柔らげる方法を発表した。
虫歯は、アメリカ国立衛生研究所も慢性的な病気の1つとして警鐘する。
新しい酵素の発見でエナメル質の再生が可能に!
同大学の歯学部の教授であるオルダック氏は、過去2年間の間、歯の表面にあるエナメル質の再生について研究してきた。
エナメル質は、骨のように生きている組織ではないため再生することが不可能であり、非常に困難を伴った。
しかし、歯の中にあるマトリックスメタロプロテアーゼという酵素を発見し、エナメル質を生みだすもととなることがわかったのだ。
エナメル質の理解が深まったことで虫歯治療が進化する可能性
このエナメル質の再生で、虫歯の初期段階であれば、最大で70%修復することが可能になる。
オルダック氏は次のように語る。
このマトリックスメタロプロテアーゼという酵素を発見したことは、エナメル質についての理解が深まるばかりではなく、虫歯の治療を行う上で非常に有益なものと確信している。(プレスリリースより抜粋)
近い将来、虫歯の初期段階において、治療用ジェルを塗ることで一晩で治せるようになるかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
南カリフォルニア大学
https://pressroom.usc.edu/