英国の重度の障がい児は虫歯などで口内環境が悪化の傾向

特別支援学級に通う児童も虫歯になる等、口内環境が悪化

英国歯科医師会は、9月24日、イギリス国内の特別支援学級に通う児童達も、高い確率で虫歯に罹っているという見解を発表した。

これは、イギリスの特別支援学級における児童の口内環境に関する調査を行ったもの。

特殊学級に通う児童は、普通学級に通う児童と比べてわずかに虫歯になっている確率が低いが、普通学級の児童と同じく高い確率で虫歯になっている。

またこの調査では、重度の障がいを抱える児童は、平均して虫歯の本数が多く、口内環境が悪化していた。

地域において異なる虫歯の発生率

プレスリリースによると、虫歯になる確率は、地域によって、違うことが分かった。

イギリスの北西部にある普通学級に通う12歳の児童のうち41%が虫歯になっているのに対し、イギリスの南東に位置する学校においては、22%の児童が虫歯になっている。

砂糖の摂取をコントロールするなどで虫歯予防の必要性が

英国歯科医師会のアイルランド氏は次のように語る。

今回の調査結果から、もっと虫歯予防に力を入れる必要がある。明確な目標を決めて、砂糖の摂取に関するコントロールを行うべきだ。適切な対策を行い、子供達の口内環境を整える必要がある。(プレスリリースより抜粋)

なお、イギリス国内における子供の通院理由の1位は、虫歯に起因するものである。

(画像は英国医師会の公式サイトより)

▼外部リンク

英国医師会
https://www.bda.org/