糖尿病と歯周病には相関関係がある

『糖尿病は歯ブラシで治せる~歯の汚れが血糖値を上げる!~』発売

株式会社マキノ出版は、『糖尿病は歯ブラシで治せる~歯の汚れが血糖値を上げる!~』を発売した。著者は、栗原クリニック東京日本橋院長・栗原毅氏と、同クリニックの歯科医師・栗原丈徳氏。

糖尿病は、予備軍を含めると成人の6人に1人が該当すると言われる。その対策は食事療法と運動療法が中心となるが、挫折してしまう人も少なくない。

そんな中、糖尿病の新たな克服法が注目を浴びている。同書の共著者は実証実験を重ね、糖尿病と歯周病の相関関係に注目。「オーラルケアを徹底すると糖尿病が改善する」という結論に至った。

同書では内科医と歯科医師が、正しいブラッシングの方法や、歯磨き剤の選び方などを解説。さらに血糖値やプラークをコントロールするための食事や運動についても紹介する。

糖尿病と歯周病

糖尿病により高血糖の状態になると、免疫機能が低下する。そのため歯周病のような感染症にかかりやすく、重症化しやすくなる。

また糖尿病の症状に「口の乾燥」があるが、これは唾液の量が低下し、歯周病菌が繁殖しやすい環境になると考えられる。

さらに高血糖状態で過剰なブドウ糖とたんぱく質が結合して糖化すると、最終糖化産物・AGEができる。これが歯肉組織に蓄積して、歯周病の発症・進行を招く。

また歯周病が悪化するとTNF-aという生理活性物質を分泌する。この物質には防御的な働きもあるが、インスリンの働きを悪くする作用もある。つまり歯周病のせいで血糖値が上がってしまうのだ。

従って歯周病対策を徹底すれば、糖尿病の改善が期待できる。

(画像はプレスリリースより)

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書籍情報
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株式会社マキノ出版 プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/71137