虫歯になる前に予防歯科しよう! ライオン

予防歯科啓発活動の推進

ライオン株式会社(以下、ライオン)は2015年7月2日、CSR2015により、2014年までの取り組みの結果と今後の取り組みについて発表した。特に予防歯科について、その重要性を呼びかけ、今後も啓発を推進していく。

「予防歯科」とは、虫歯などになってから治療するのではなく、治療が必要になる前の「予防」を大切にする考え方のことである。

ライオンは歯と口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの定期的な「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいて、一人一人が自宅で行う毎日の「セルフケア」の両方を継続的に行う「予防歯科」を実践することが大切だと考えている。

なぜ、今「予防歯科」が重要なのか

歯や口腔の健康は、口の中にとどまらず全身の健康への影響が大きいことが、近年明らかになっている。日本で、生涯にわたって自分の歯を20本以上保つことをスローガンにした「8020運動」が展開されてきた。

しかし、予防歯科先進国といわれているスウェーデンでは70代の平均残歯数は21%と、日本では16.5%と差があり、この差の大きな原因は、「治療」だけでなく「予防」を大切にする「予防歯科」の意識の違いにあると考えられる。

2013年に実施したライオンの意識調査では、「予防歯科に取り組んでいる」という人が、日本では26%に対し、スウェーデンでは69%だった。スウェーデンでは歯の定期検診受診率や毎日のデンタルフロス・デンタルリンスの使用率も高く、歯の健康づくりが生活習慣として定着している。

日本でも、「治療」から「予防」に視点を向けた歯と口腔の健康づくりに、国をあげて動き始めており、超高齢化社会になりつつある今、より積極的な取り組みを行っていく必要がある。

ライオンの具体的な取り組み

ライオンCSR2015では、「セルフケア」のポイントとして「フッ素を口の中に残す」、「歯垢を残さず落とす」、「細菌を増やさない」の3つを挙げ、その方法を詳しく紹介している。

また、行政、学校、病院、歯科医院などの社外団体との連携により、妊婦、乳児、幼児、小学生、中高生、成人(就業者)、高齢者まで、生活者のライフステージに合った啓発活動に全社で取り組んできた。

その結果、歯間掃除用具の使用率、予防歯科認知理解率など、社内外での意識向上がみられた。ライオンは多くの生活者が生涯にわたり、健康で快適な生活を送れるように、「予防歯科」の大切さが伝わるよう、啓発を推進していく。

▼外部リンク

ライオン CSR2015
http://www.lion.co.jp/ja/csr/report/pdf/2015-p17-23.pdf