水道水フッ化物添加による虫歯予防

英国で水道水フッ化物添加に着目

英国歯科医師会は、英国で人口の10%が購読する健康雑誌に水道水フッ化物添加についての見解を発表した。

それによると、フッ化物添加は、虫歯になり、抜歯する機会を最大35%減らすことができる。水に、フッ化物添加を混ぜることにより、健康な歯を維持することが出来、子供の乳歯や永久歯における虫歯の率をへらすことができる。

現在、フッ化物添加入りの歯磨き粉の存在は広く知られているが、水道水に入れることによって、虫歯がない子供の数を確実に増やすことができる。

英国における虫歯対策

歯の健康に関しては1970年代からは改善し続けているが、虫歯にかかる率は高いままだ。虫歯になると、痛みを伴い、歯を失い、日常生活に影響をもたらす。

英国において、3歳児の8人に1人は、虫歯がある状況だ。2012年から2013年にかけて6万人以上の子供は、虫歯が原因で部分麻酔を伴う抜歯を行っている。

英国歯科医師会のサイエンスアドバイザーのワムズリー教授は、「虫歯になると、飲食時だけでなく、話す時にも影響がでる。虫歯対策についての教育を、子供だけでなく親にも行い、戦略的に虫歯を減らす努力をする必要がある。」と語る。

また、「虫歯対策を行うにあたり、フッ化物添加に着目することは良い試みであるが、それと同時に、日常の口腔ケアと、砂糖の消費量を減らす必要がある。」と述べる。

(画像は、英国歯科医師会のサイトより)

▼外部リンク

英国歯科医師会 プレスリリース
https://www.bda.org/