アルコール摂取と歯周病の因果関係が明らかに!?

アルコール摂取と歯周病は関連があることが判明

ブラジルの研究チームは11日、アルコールの摂取が歯周病になるリスクを高めるという研究結果を、アメリカ歯周病学会(American Academy of Periodontology)の学会誌(Journal of Periodontology)に発表した。既に歯周病にかかっている人は症状が悪化するという見解だ。

また、アルコールの摂取量が多い人には、口内環境が悪化している人が多く、歯周病の症状が進行している人が多いことがわかった。

飲酒は歯周病の進行を早める

同研究では、歯周病の症状の有無に関わらず、542人のアルコールを日常的に摂取している対象に調査したところ、頻繁に飲酒している人は、飲酒しない人に比べて歯周病が進行していることがわかった。これらの対象者は、歯周病の治療も必要である段階であった。

飲酒する人の歯茎を優しく刺激すると、多くの人に少量の出血が見られた。出血は歯周病の症状の一つである。

アメリカ歯周病学会のコーゲル会長は、「アルコール摂取と歯周病の因果関係は、更なる調査が必要だが、今回の発表内容から、飲酒を頻繁にする場合は、特に歯茎と歯のケアを丁寧にする必要があるということがわかった」と語った。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

アメリカ歯周病学会 プレスリリース
https://www.perio.org/

Journal of Periodontology
http://www.joponline.org/