東京消防庁が注意喚起
東京消防庁は6月4日の「歯と口の健康週間」を契機に、乳幼児の歯みがき中における事故の実態を発表し、注意喚起を行っている。
東京消防庁は平成21年から平成25年までの5年間に、5歳以下の乳幼児が歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故により、215人が救急搬送されたと発表した。
救急搬送された215人中、年齢別では1歳が最も多く46.0%、次いで2歳が28.8となっており、両者を合計すると、約75%に上った。受傷要因別では、歯みがき中に「歩いたり走ったりして転倒」が全体の約70%に上った。
歯みがき中に発生したほとんどのケースは軽症だが、入院の必要のある中等症と診断される事故が12.6%発生している。歯ブラシを口に入れたまま転倒したことで、生命の危険があると認められる重症と診断されるケースも発生している。
保護者の注意が要
歯みがき中の事故防止のために保護者が注意することは3点ある。1、歯ブラシを口に入れた状態で、歩いたり走ったりさせず、歯みがきに集中させる。2、転落防止のために、椅子や踏み台等に乗った状態で歯みがきをさせない。3、歯みがき中は保護者がそばにいて、人や物に当たったりしないよう周囲にも注意を払う。
歯みがき中の事故防止のためには、保護者がその危険性を意識し、乳幼児の歯みがきに十分に目を配ることが重要である。
▼外部リンク
東京消防庁 日常生活における事故情報
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201406/