東京くらしWEBは6月1日付けで歯のホワイトニングに関する注意喚起情報を提供している。実際に東京都消費生活総合センターに寄せられたトラブル事例としては「白くならなかった」、「短期間で元の色に戻った」、「歯がしみる」等である。
歯科医院等で行うオフィスホワイトニングと歯科医師の指導のもと、自宅で行うホームホワイトニングがある。歯のホワイトニングは漂白剤を使って科学的に歯を白くさせるものだ。
オフィスホワイトニングは歯の表面を磨いて汚れなどを落とした後に、歯にホワイトニング用の薬剤を使って、レーザーや光を当てて短時間で歯を白くする。高濃度の薬剤を使うため比較的早く効果が現れる。
ホームホワイトニングは歯型をとって個人個人に合わせて作られた漂白専用のマウスピースを準備し、マウスピースに薬剤を入れて自宅で装着する方法で、歯科医師の指導のもとに行う。
好きな時間と場所で行うことができるが、薬剤を入れるところから装着までを全て自分で行う必要があるため手間がかかる。またオフィスホワイトニングよりも歯を白くするまでに時間がかかる。
問題を引き起こす原因は主観の違いや歯の色や質、着色レベル、生活習慣等の個人差があるためだ。ホワイトニングしてもイメージした白さにならないことがある。そのことを前提の上で、必要性の有無を判断すべきだ。
また、歯や体の調子によっては施術に適さない人もいる。施術を受けても問題がないか、事前の確認と施術後のケア等の対応を歯科医院で十分に説明を受けておくとよい。
白さの維持には本人の努力も必要である。歯のホワイトニングは1度施術すれば一生白い歯が続くわけではない。
徐々に元の色に戻っていくため、白さを長持ちさせるためにも、日々の歯磨きをしっかり行うことと、歯に着色しやすい食べ物を摂取したときは食後すぐ口をゆすぐ等、汚れをすぐ落とす習慣を身につけておくことが必要だ。
疑問、不安に思ったら最寄りの消費生活センターに相談することも知っておきたい。
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東京くらしWEB
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