CT撮影しつつ医療被ばくは最小に!「KaVo 3D eXam +」

3次元のCT撮影は医療被ばくが懸念材料

歯科診療の現場では、2次元のレントゲン撮影がよく行われるが、それではよくわからない局面がある。

そこで3次元のCT撮影の出番となる。CT撮影はレントゲン撮影ではわからなかった症状を明らかにするなどのメリットがあるが、医療被ばくというデメリットがある。

歯科診療の医療被ばくは、すべての歯を撮影した場合、パノラマレントゲン撮影1回で約30マイクロシーベルト、CT撮影1回で約100マイクロシーベルトの被ばく量である。

胸のX線集団検診は50マイクロシーベルトであるから、それの倍に相当する。また被ばく量は撮影機器の性能や撮影条件の設定によって大きく変動するため要注意。

レントゲン撮影よりも低い被ばく線量でCT撮影

カボデンタルシステムズジャパン株式会社は、歯科用CT撮影装置「KaVo 3D eXam +(カボ3Dエグザムプラス)」を2015年3月に発売した。

「KaVo 3D eXam +」は、2次元のパノラマレントゲン撮影よりも低い被ばく線量で、3次元のCT撮影が実施できる。いままで撮影を躊躇した小児歯科などでも安心して撮影ができ、確実な治療方針の立案ができる。

明海大学歯学部の奥村泰彦教授と原田康雄講師は同装置の実効線量測定を実施した。

両者は、同装置の有用性を認めつつも、撮影条件によっては10数倍の実効線量となる場合もあった述べている。さらに被ばくを低減させる装置の選定はもちろん、診断目的に適した撮影条件を選択することが患者を守るために非常に重要であると指摘している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

KaVo 3D eXam +
http://www.kavo.co.jp/product/x-ray/ct/3d_exam_plus

カボデンタルシステムズジャパン プレスリリース/@PressNews
http://www.atpress.ne.jp/view/60821