ロッテ中央研究所が確認
株式会社ロッテは、ロッテ中央研究所がメタリン酸ナトリウム配合ガム抽出液にステインを除去するホワイトニング効果があることを確認したと発表した。
メタリン酸ナトリウムは歯磨き剤などに配合されている成分。ステインは歯の着色汚れのことで、コーヒーなど食料品の着色成分が歯に付着するとできる。
また同研究は、3月発行の東京歯科大学学会誌 歯科学報 第115巻第1号誌上で発表される。
研究概要
実験手順は以下の通り
(1)ハイドロキシアパタイトのディスクの表面に唾液由来のタンパク質の層(ペリクル層)を形成させ、コーヒー中に浸漬させディスクを着色
(2)着色後のディスクを各成分の唾液溶液またはチューインガムの唾液抽出液へ5分間(※)浸漬、上記操作を反復(※ 1回あたりのチューインガム喫食時間を5分間と想定)
(3)着色度合いを分光測色計を用いて測定し、浸漬回数ごとの着色度合いの変化を、未着色のディスクと比較し、検証
(ロッテのプレスリリースより引用)
(2)着色後のディスクを各成分の唾液溶液またはチューインガムの唾液抽出液へ5分間(※)浸漬、上記操作を反復(※ 1回あたりのチューインガム喫食時間を5分間と想定)
(3)着色度合いを分光測色計を用いて測定し、浸漬回数ごとの着色度合いの変化を、未着色のディスクと比較し、検証
(ロッテのプレスリリースより引用)
ハイドロキシアパタイトを検体として用いているのは、エナメル質が主成分だからである。手順で唾液が多く登場するのは、口腔内の条件に近づけるため。
結果はメタリン酸ナトリウム配合ガム抽出液、メタリン酸ナトリウム&クエン酸配合ガム抽出液に、唾液や対照ガム抽出液を上回るステイン除去効果が確認された。対照ガムというのは、メタリン酸ナトリウムを含まないガムのことだ。
キシリトールホワイトはメタリン酸ナトリウム配合
メタリン酸ナトリウム配合のガムは、すでに市販されている。ロッテのキシリトールホワイトがそれだ。他のキシリトールシリーズと価格は同じようなので、ホワイトニングに関心のある人は手に取ってみるとよいだろう。
今やキシリトール配合のガムはスタンダードである。これと同じようにメタリン酸ナトリウム配合のガムが当たり前になれば、我々はガムを味わいながら手軽に虫歯を予防し歯を白く保つことができるようになるかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社ロッテ プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000497.000002360.html
キシリトールホワイト 公式サイト
http://www.lotte.co.jp/products/brand/xylitol/white/index.html