国民生活センターが乳幼児の歯ブラシによる事故への注意を喚起

1歳児の事故が最多に

独立行政法人国民生活センター(以下「国民生活センター」)が、乳幼児の歯ブラシによる事故への注意を呼びかけている。

国民生活センターによると、医療機関ネットワークに乳幼児が歯ブラシにより傷害を負った事故が平成22年12月から平成25年月末までにまでの間に50件報告されており、そのうち6歳以下の乳幼児による事故が49件を占めているとのこと。

また、年齢別に見た場合、1歳児が最も多い23件(46.9パーセント)となっており、要因別では歯磨き中の歩行などによる転倒が最も多い31件(63.3パーセント)になっている。

多くの保護者が歯ブラシ事故を知らず

このほか、国民生活センターでは歯ブラシ事故に関する保護者の意識の把握を目的としてアンケートを実施。

それによると、0歳から3歳までの1人で頻繁に歯磨きをしている乳幼児の子どもを持つ保護者のうち、子どもが歯ブラシによりケガをするかしそうになったと答えた保護者は25パーセントに上り、4人に1人の乳幼児が歯ブラシ事故を経験しているか、もしくはしそうになったという結果が出た。

ところが、口腔内に歯ブラシが突き刺さってしまったという事故を聞いたことがあると回答した保護者は全体の約3割に過ぎず、多くの保護者が乳幼児における歯ブラシ事故を知らないということが判明している。

今後の取り組みとして、国民生活センターでは、消費者庁や日本小児歯科学会などと連携した対策を実行していくとともに、保護者には歯磨き中はそばにいて注意をするよう呼びかけている。

▼外部リンク

乳幼児の歯ブラシによる事故に注意!
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130328_5.html