サンスターは、従来より「防災にオーラルケア」というウェブサイトを運営し、災害時のオーラルケアの重要性とその方法を情報発信してきた。
同サイトには日本語、英語版、中国語版、韓国語版があるが、3月11日にフランス語版がオープンした。3月末にはスペイン語版、イタリア語版、タイ語版、インドネシア語版、マレーシア語版を公開する。2020年の東京オリンピックに、多くの外国人が来日することを見込んでの多言語展開だ。
災害時、ハブラシやハミガキを持ち合わせていなかったり水不足で歯を磨けないことがある。歯を磨けないと当然ながら虫歯や歯周病のリスクが高まる。歯の柔らかい子供は特に虫歯になりやすいので注意が必要だ。
しかし怖いのはそれだけではない。「防災にオーラルケア」によると、阪神淡路大震災では避難生活中の肺炎で亡くなった人が200人以上いたという。口の中の細菌が誤って気管支から肺に流れ込んで起こる誤嚥性肺炎が多かったのでないかと考えられている。
「防災にオーラルケア」では、災害時のオーラルケア方法について書かれている。ハブラシがない時のオーラルケア、唾液の重要性、水が少ない時の歯磨きなど役立つ情報が多い。
その中で同サイトが特に推奨しているのが液体ハミガキだ。液体ハミガキ10mlを口に含み20秒すすいだ後、ブラッシングをするだけ。使用後に水ですすぐ必要はない。災害時に水が少なくても、液体ハミガキを使えば口の中の菌を減らすことができるのだ。
また同サイトには防災用品チェックリストがあり、さらに防災ハンドブックがダウンロードできるようになっている。防災ハンドブックは同サイトの内容をほぼ網羅しているので、印刷して避難用品と一緒に管理しておくとよいだろう。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
サンスター プレスリリース
http://jp.sunstar.com/company/press/2015/0311.html
防災にオーラルケア
http://jp.sunstar.com/bousai/top.html