ガラスセラミックの加工機発表、インプラントを安価にできるか?

歯科用ミリングマシン新製品、展示予定

ローランド ディー.ジー.株式会社が、2015年2月以降に開催される世界各国の展示会に、歯科技工所向けに開発中の歯科用ミリングマシン新製品「DWX-4W」を、出品する事を発表した。

ガラスセラミックの加工を容易に

ガラスセラミックによる施術は、元の歯と色や質感が非常に似ており見た目が良いため、患者のニーズが増加している。

また強度が高いため、近年好まれるようになってきたのがガラスセラミックによる施術だ。

クラウン(かぶせ物、差し歯)、インレー(詰め物)、ラミネートベニア(表面を少しだけ削って見た目を変えるかぶせ物)、ブリッジ(抜けた歯の支柱の役割を代行する物)など、多様な使い方が出来る。

従来のジルコニアによるブリッジなどとの仕上がりの大きな違いは、変色しやすいかしにくいかが大きな違いとなっている。

インプラントなどの治療がもう少し安価に?

同製品のような歯科用ミリングマシンが製作を請け負う歯科技工所にたくさん普及すれば、加工にかかるコストが下がっていき、インプラントなどの利用がもう少し安価に行えるようになってくるはずだ。

同製品は、ウェット加工方式

加工機には二種類あり、ウェット加工式とドライ加工式がある。ジルコニアは高熱を必要とするのでドライ加工式だ。

ガラスセラミックはウェット方式だ。同素材は、強度がある=硬い素材のため、研削、加工にはダイヤモンドなどの強い素材で加工をする必要があり、かつ摩擦熱がかなり出るため除去のために水をかける事が必要で、合わせて粉じんが散るのを防ぐ効果がある。

同製品はウェット加工式だが、同社の出すドライ加工式との組み合わせが可能となるので、業者の導入コストが大幅に抑えられ、安価に機器を入れる事が出来る。

ドライ・ウェット兼用の機器もあるが、メンテナンスが大変なのと初期費用が高いのがネックとなっていたが、同製品であれば安価に従来のドライ機器と組み合わせが出来るので安価に抑えられる、というわけだ。

治療負担軽減のためにも、同製品販売が心待ちにされる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ローランド ディー.ジー.株式会社
http://www.rolanddg.co.jp/