日本人は歯周病やオーラルケアへの意識が低かった

6カ国でオーラルケア、歯周病を調査

サンスター株式会社は「世界のオーラルケア・歯周病事情に関する調査」を行った。

(画像はプレスリリースより)

調査の対象は、6カ国(日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、イギリス、スウェーデン)の男女(20~69歳)各380人、全体では2280人。歯のケアにかける時間やお金、歯周病に対する認識について、2014年9月2日~9月17日にインターネットで実施した。

歯周病を感染症と認識していない

調査の結果、他と比較して日本人に顕著な点がいくつか見られた。日本では「歯周病」という言葉は広く認知されており、自分が歯周病の患者であることや将来的に患者になる可能性があるという意識はきわめて高い。

その一方で、歯のケアに時間やお金をかけたくないと考える人の割合が多い。歯周病の認知率が同じくらいに高いドイツとは異なる傾向で、6カ国の中で最も低い。歯周病を感染症だと認識している人は約25%とこれも低かった。

また、日本人の多くがオーラルケアとして歯ブラシ、歯みがきペーストしか使用せず、デンタルリンスや歯間ブラシなどのアイテムは十分に普及していないことがわかった。

調査を受けて、

歯周病の認知度が高いことと意識が高いことは一致せず、歯周病の原因や成り立ちが理解できると、予防や治療への行動につながります。有病率は低下傾向にあるものの、本質的には歯周病のケアやキュアに対する習慣が確立していないことが今回の結果につながったのではないでしょうか(プレスリリースより)

と神戸常盤大学の野村慶雄教授はコメントしている。

▼外部リンク

サンスター株式会社プレスリリース
http://jp.sunstar.com/